バレンタインを終えて。
シャラララ素敵にキッス
シャラララ素敵にキッス
OH BABY
OH BABY♪
あ、すまない。懐かしい歌をだな、シャラララしていたところだった。
起立、礼!
着席。
みんな、久しぶりだ。
しおや整骨学校、恋のプロフェッショナル、校長の塩谷だ。
バレンタインを終えて、みんな、どうだったんだ。
先生今年はだな、今年こそは、当院スタッフからチョコを頂けない前にだな、スタッフ全員にチョコを配ることにした。
これで、チョコをもらえない院長、ではなく、
逆転の発想から、逆チョコを配る院長に、逆に逆転したところだ。
みんな、いいか。
これからは2月14日という日は。
女子から来るのを待つのではない、女子に渡しまくることが生徒諸君のアイデンティティだ。
それを逆に知ることが大切だ。
2月14日はチョコを渡しまくる。そしてホワイトデーには、チョコを更にお返しする。これで、よしとしようじゃないか。
この日ばかりは、サイフの紐なんてゆるゆるにしておくどころか、小銭チャックも開けっ放しにしてそのへんに置いておくくらいでいい。
ここで校長から、ひとつ忠告しておくことがある。
もし仮に、君が、気になる女子にチョコを渡したとしようじゃないか。
そして彼女にこう聞いたとする。
チョコ以外で、好きな食べ物はなに?
そこで彼女が、
んー、人参!
などと答えが返ってきた時には、君には一切興味がないと予測したほうが、よいかもしれない。
そしたら今度は、人参料理を食べに行かない?
とデートに誘うのは困難なのだ。
それは遠回しに、拒否を意味していて、誘いの切り返しを回避しているに過ぎない。
そんな可能性が否めない。
そんなときはもう一度、繰り返し自分に言い聞かせてくれ。
シャラララ、素敵にキッス
シャラララ、素敵にキッス。
OH BABY
OH BABY
これでいい。
君のチョコのようにとろけやすいガラスのハートも、少しは救われるに違いなし、妄想進行中の夏期花火大会進出の辞退もやむなし。
生徒諸君にはこのくらいの歌は覚えておいてほしいし、国生先生のようにシャラララしたらいい。
そこには、明るい未来が待っている。
今日はみんな、ありがとう。
また明日のホームルームから、よろしくな。
ではまた、礼!
押忍!